2013年8月27日

CYCLE AID JAPAN 2013 (その2)

~~~♫

ファッ!?

突然の謎メロディに心臓が止まるかと思った。
俺氏、大混乱。
で、よく見たらベッドの上だった。

朝である。

鳴っていたのは友人のスマホ。
無駄に大音量に設定したアラームがその職務を全うした瞬間であった。
自分のiPhoneでもアラーム鳴ってたんだけど、鳴ってないも同然の音量差だった。
もうちょっと爽やかに起きたかったよ。

まあ、なにはともあれ朝6時。
イベント当日の朝となった。
のんびりしている暇はないのでそそくさと準備をする。
シャワーを浴びて、ジャージとレーパンに着替えて、昨夜のうちに買っておいたパンを貪る。
朝ごはんはちゃんと食べないとダメなのだ。

外を見てみると、曇ってはいるものの雨は降っていない。
路面はまだ濡れているけれど、走行には問題無さそう。
よーし行くかー!
意気揚々とホテルをチェックアウトし、外に出てみたら……ちょっと寒いw
さすが東北だなあ。
身体を温めるのと軽いアップも兼ねて、スタート地点である小峰城までクルクル回しながら自走する。
といっても数kmしか離れてないからすぐに到着。
たしか8時ちょうどくらいだったはず。

受付付近まで行くと、すでに参加者が結構集まっている様子。
私たちは9時~9時半出走組だったから、それより前の人はいたのだろう。
見渡してみると様々な自転車が。
見るからに高そうな自転車もあって、うおぉ……ってなって、うおぉ……って言ってた。
全体的におじさんが多くて、お金に余裕のあるナイスミドルが金に物を言わせt(ry
正直うらやましかった。
でもクロスもいたし小径車もいた。
90kmだからこういうバリエーションが生まれるのはいいなーって思った。

ひと通り人様の自転車を視姦したあとは受付、そして車検。
ベルやらなんやら準備万端で抜かりはなし。スムーズにクリア。
待機スポットへ移動。

ブリーフィング待ちなう!


Twitterに上げようとしたけど、どうも通信状態が悪くてできなかった。

しばらく待っていると、ブリーフィング開始。
コースの全体的な説明、注意するべきポイント、エイドについての説明などなど。
こういうイベントは初めてだったから、わりと注意深く聴いていた。
でもまあ普通に走ってれば大丈夫そう。((o(´∀`)o))ワクワク

そして、いよいよスタートの時。
5人ずつ時間差でスタートってことで、私たちは最初のグループに組み込まれた。
あとの3人も連れ立って来た方たちのようで、スタート前にちょこっとお話させて頂いた。
なかなか経験豊富そうな気配がしてる。

スタート地点では太鼓がドンドコドンドコ演奏されている。
私の心臓も同じようなリズムを刻んでいる。
そして、カウントダウンが始まる。
……3、2、1……スタート!

いよいよ走りだしてしまったー。
スタート前、「コースから外れたら教えて下さいねー」なんて言っていたあの御三方は速かった()
いや、正確に言うと私たちが遅かった。_(:3ゝ∠)_
すぐに間が開き始め、数km走ったところで姿が見えなくなってしまった。知ってた。
まあいいんですよレースじゃないんだしマイペースに走れば!って自分に言い聞かせつつ淡々と回す。

このイベント、結構な人数のサポートスタッフがいて、後ろについて走ってくれるっていうシステム。
当然遅いペースの人に合わせて走ってくれて、私と友人の後ろからめっちょ走れる人がついてくるってわけ。
もうね、いらぬプレッシャーを感じるw
別にそんなこと考えなくてもいいってのはわかってるんだけれど、私くらいチキンになると可能な限り速く走らないとって思っちゃうんだよ!
でもスーパー貧脚マンだからノロノロ走るんだあ。
くそう!くそう!

そんな無駄な焦りを感じつつ、えいこらえいこら走る。
コースは序盤で細かくアップダウンのある設定。
ちょっとした登りでも12km/hくらいが限界の私。うける。
本当にこの登りのダメな感じはどうにかならないものかと思うところではある。

さて、10km以上は走ったところだっただろうか。
突然フロントのチェーンがデロンデロン外れるようになってしまった。なんでや。
とくにFDいじったわけでもなかったから、あれれーって感じだった。
内にも外にも3回くらいは落ちたかな。
ちょっとこれは調整しないとまずいかなと思っていたら、ものすごくタイミングよくサポートカーが通りかかるw
そしてすかさずサポートでついてきてくれていた方が「ちょっと見てもらいましょうか?」って声をかけてくださる。
なんという充実のサポート体制……!
自分でもできることではあったけれど、タイミングいいしやってもらったほうが確実そうだったので御言葉に甘える。
20代後半くらいのお兄さんに調整していただきましたね。
ありがてえ……ありがてえ……
平身低頭でお礼を言いまくって、再スタート。
さすが、もうチェーンが落ちることはない。素敵。

その後は順調に進み、ほどなくエイド1に到着。
配っていたバナナをもらって補給補給。


前ボケ()()()

ここではさっきFDの調整をしていただいた方と再会。
その後大丈夫でしたかーなんて心配していただくなど。
さらに写真撮りましょうかって申し出てくださって、友人と2人で記念写真撮ってもらったりしました。
いい人だ……(´ω`)

そんな感じでしばらく休憩して、再スタート。
目指すはエイド2。

しかしこのエイド1から2までの間が今回もっともキツい区間。
峠越えがあるから!

勢至堂峠ってところ。
厳密に言うと峠道は旧道で、今回はそっちには行かず、下のトンネルを通るコース。
トンネルまでたどり着ければ勝ったも同然、みたいなコース。

でもこの道、登りが苦手ってレベルじゃない私でも10km/h下回らないくらいで登れた()
少し前に秩父ライドしたときの山伏峠に比べれば斜度もキツくないし、案外楽に登れたことを覚えている。
他に一緒に登ってる人がたくさんいたことも、精神的には楽になった要因だったのかなと思う。
えいこらえいこら、ダンシングで登り切る。
峠を登り切ったときのやってやったぜ感はいつもでもどこでも鮮烈なものだ。

で、トンネル頂上となってからは、もう下るばっかり。
猪苗代湖までびゅんびゅん下るよー。

エイド2到着!


恒例というか、やらないわけないはいかないポーズ。
近くで休憩してた女性サイクリストがめっちょ笑ってたの覚えてる_(:3ゝ∠)_

そんで、このエイドではお蕎麦を配ってた。


海みたいに見える猪苗代湖を望みながら食べるお蕎麦、わさびが効いてて最高に美味しかった。
遠くには磐梯山が見える。登ってみたい。

あと、このエイドは必須通過ポイントということもあって、大変賑わっていた。
眺めもいいし、登りのあとだしってことで私達はわりとのんびりしていた。時間も差し迫ってないしね。

30分以上のんびりしてたかしら。
再スタートは順番を待ってのものとなった。

さて、次に目指すはエイド3。最後のエイドだ。
そこまでの道のりは、序盤は湖岸に沿って走れる非常に眺めのいいコース。
その後は山の裾野を縫ったり田んぼの中を突っ切ったりする田舎特有ののんびりしたコース。
しっかり休憩したこともあって、交通量の非常に少ない道を快走する。向かい風だったけれど。

実に気分がいい。やっぱり田舎道は走りやすいなあ!なんて涙を流しながら走っていたところ。
空からも水滴が(´っヮс)

もともと天気はあやしかったんだけど、ここにきてついに実際的な天候の崩れを体感。
やべえやべえと言いながら、雨雲を振り切るように先を急ぐ。
必死に走って、ひどいことになる前になんとかエイド3に到着できた。

ただ、エイド3に留まっている最中にまた雨が強さを増す(^q^)

風もあって正直寒いレベルだった。
たまらずウインドブレイカーを着こむ。
あとは何か食べなきゃとうろうろしていると、どうやらここではご当地汁物が提供されている様子!


あたたかい!!!!!!!!11123456789

食べるもの全てが有りがたくて、おいしい。
うまいなあ、うまいなあ、なんて言いながら無心で貪っていた。

しかしながら雨は弱まること無く、まあ土砂降りってわけでもないけれど、強かに降っているといった状況。
このままここにいても寒いだけだし、走ってたほうがマシだなってことで再スタート。

エイド3を出たらあとはもうゴールまで走るだけ。しかもほぼ完全に下り。
やさしいコース設定である。

雨もしばらくは強めに降っていたけれど、数km走ったところであがってくれた。
本格的な下りになる前に止んだのは本当に助かった。日頃の行いがいいんだな???

そして下りとなれば怖いものはない。無茶をしなければ。
結構キツい斜度の下りもあったりして楽しいのなんのって。
前を走ってる人がひとりいたので、その人に合わせてブレーキしないといけなかったのはちょっぴり残念だったけれど、誰かの後ろについて走れるのなんて下りくらいなもんだからね、面白かったよ。'`,、('∀`) '`,、
結局ゴール直前までこの方のすこし後ろみたいなポジションを維持していたかな。

そんなこんなで、スタートから5時間半。


ゴール!!!!会津若松!!!!
なんの工夫もないモザイク!!!

走行距離:92.65km
平均速度:22.1km/h

実はこの写真も例のFD調整してくれたお兄さんに撮ってもらったw
最後までお世話になりました。お兄さんのコミュ力が眩しい。

ゴールした後は、そこで配っていたちまき(?)を頂き、記念品とかをもらい、預けていた荷物を受け取る。
そう、スタート地点からゴール地点まで荷物を運んでくれるサービス。助かったってレベルじゃない。

ちなみに走行時間はもともと予想していた時間より少し早いくらいだった。
なのでこの後の予定も十分にこなせる時間はある。
自転車で走った後になにをするかって、そんなのは決まっている。
温泉だよ!

汗はかいてるし砂埃が付着した後に雨にも降られてるし、わりとドロドロ。
このあとまた輪行で帰ることを考えても、温泉に行かないわけにはいかないのだ。
自転車×温泉=最高。

今回お邪魔したのは、東山温泉。
会津若松駅からしばらく自転車で走れば行くことが出来る。
いくつも温泉宿があるところで、事前に調べていた一番近い日帰り入浴できるところへ赴くことに。

しかし……

「自転車ってどこに止めておけばいいですか?」
「今日はご宿泊ですか?」
「あ、いえ、入浴だけなんですけど」
「今日は(お客さん)いっぱいで、お断りしてるんですよ」
「ファッ!?」

/(^o^)\ナンテコッタイ

まさかの展開である。
ようやくのんびりできるわーと思ってやってきた我々にはなかなかの精神的ダメージ。
ぐぬぬ……

でも温泉街だし、他にも施設はたくさんある。
どこがいいんだろうと思うものの、今から調べるのは億劫だし、また同じ展開になる可能性もある。
しかし考えてみよう、自転車イベントのゴール地点最寄りの温泉街である。
同じことを考えている参加者が他にもいっぱいいるはずなのだ。
というわけで、うろうろしながらスポーツ自転車がいっぱい止まっている施設を探すw
もっとも確実な方法だろう。

そして、やっぱりあった。10台くらい止まってる。
もうここしかないな、と判断して即入館。
なんていうところだったかは忘れた()
で、でもすごくきれいなところだったよ!(多分宿泊したらいいお値段する)
入浴料もたしか1000円とかだったはず。
となりを流れている渓流を眺めながら入れる素敵なお風呂でした。
やっぱり温泉は生き返る。最高だ最高だと言う他ない。

温泉を堪能した後は、もうお腹ペコペコな私と友人。
メシにするぞー!ってことで、これまた事前に調べていたラーメン屋さんへ。
会津若松駅のすぐ近くにある「来夢」っていうお店。多分チェーン店?
ここで食べるのは……


喜多方ラーメン!

はじめての喜多方ラーメンである。
調子に乗って餃子もつけた。

自転車に乗ってると幸せの閾値が下がる、とは某自転車クラスタの言ではあるが、まったくその通り。
メシを食えばもう間違いなくうまいんだ……泣ける。
夢中になって食べてましたね。
ごちそうさまでした。

自転車→温泉→メシ という黄金のリレーを完成させた我々は、もう大満足。
時刻もちょうどいい頃合いってことで、会津若松駅から輪行。
郡山駅からはまた新幹線で。やっぱり快適だ。

帰宅したのは22時過ぎだったかな。

記念品にもらったTシャツを着て帰ってきたw


無事に帰るまでがなんとやら。
大きなトラブルもなく楽しいままで終えられてほんとうによかった。
イベント参加は初めてだったけれど、たまにはこういうのもいいかもしれないなと思いましたね。
いろいろな発見があった2日間。
いい思い出になりました。
スタッフの方々には感謝を。

他に参加したい自転車イベントは、アルプスあづみのセンチュリーライドかな。
来年は行きたい!